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だいこん山日記

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味噌玉を投げ入れるのは、カイカン!

今日は、かみさんの実家で味噌を仕込みました。

<材料>
大豆 400g
黒豆 600g *今回は大豆が足りなかったので黒豆を足しましたが、大豆だけ1kgでもOK。
麦麹 800g
米麹 200g *麹の種類や分量はお好みで。
塩  370g

<作り方>
①大豆と黒豆を3倍ぐらいの水に、20時間つける。

②圧力鍋で豆を煮る。(今回は大豆と黒豆、別々に鍋にかけました。)それぞれ漬け汁を2カップ程度入れる。沸騰したら8分ほど圧をかけ、火を消して10分蒸らす。豆をざるにあけて、煮汁はとっておく。
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↑こちらは黒豆がゆであがったところ。

③麦麹、米麹、塩をよく混ぜ合わせる。ただし、塩の1割程度は後で容器の底や上にふるので、よけておく。
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↑米麹です。ほんのりチーズの香りがします。
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↑こちらは麦麹。今回は市販のものを使いました。乾燥麹です。
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↑二種類の麹と塩を、手でよくもみ合わせながら混ぜます。

④煮豆をすりこぎでつぶし、③とよく混ぜ合わせる。このとき、先ほど取っておいたゆで汁を加えて、固さを調整。生麹の場合は耳たぶ程度に、乾燥麹の場合は耳たぶよりもやや柔らかめに。
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↑黒豆をすりつぶしています。だんだん粘りが出てきて、結構タイヘン。
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↑大豆も同じくつぶします。大きな粒が残らない程度に。

⑤ ④を団子状に丸めて味噌玉をつくる。
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↑味噌玉づくり

⑥容器はよく洗い、水気をとっておく。焼酎を霧吹きでふいて、消毒してもよい。容器の底に、とっておいた塩を少しふる。

⑦味噌玉を容器にたたきつけるようにして、投げ入れる。空気が入らないよう、隙間を指でよく押さえながら。
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↑写真ではわかりにくいですが、味噌玉を投げつけているところです。勢いよく!

⑧表面に塩をふり、ラップまたはクッキングシートを丸く切ったものでぴったりフタをする。重石をして、冷暗所で一年ほどおく。
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↑容器のヘリのところに隙間ができないよう、指で丁寧に押し込むのがこつ。平らにならして、腐敗防止に塩を振ります。容器の内側に味噌玉のカスがついていたら、それもきれいに拭き取ります。
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↑クッキングシートで表面を覆っているところ。母親の指導つき。
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↑重しをして
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↑容器のふたを閉めます。
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↑最後に新聞紙でくるんで、そこに仕込んだ日付と材料をメモしておきます。

これでできあがり!

前日に豆を水につけておけば、2時間ほどの作業で完成です。
思ったよりも、ずっとカンタン!

自作の手前味噌は、市販のものよりずっと味わい深いし、おいしい。
味も、自分の好みに調整できるのがいいですね。

お金を出して買うのもいいけど、できるものは何でも自分でつくる暮らしの方が、ずっと楽しいし、質の高いものが得られると思います。

みなさんも、是非お試しあれ。
# by goen8 | 2014-03-04 22:00 | 食べもの

富士吉田「雪かき雪下ろし講」参加!

2月20日。
大雪に見舞われた山梨県富士吉田市にいるKさんからの要請で、「雪かき雪下ろし講(ボランティア)」に急遽参加してきました。

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↑早朝に恵那を出発し、一路、中央道で山梨へ。幸い、この時点で目的地の河口湖インターまで全線開通していたので、比較的スムーズに移動ができました。お昼頃には富士吉田へ到着。写真は富士山がかすかに見えてきたところ。

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↑富士吉田市内に入ると、主要道は除雪されているものの、車道の両脇には人の背丈ほどの雪が!しかも、歩道の除雪が追いつかず、歩行者が車道の端を歩いている状態でした。

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↑Kさんのお宅のアプローチ道。約50mの長いアプローチ。かろうじて人一人分の道は雪かきされていましたが、それでも両脇は人の胸あたりまで雪がこんもり残っている!これを人力で雪かきせねば…。

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↑Kさんのおうちは築400年以上で、山梨県最古の建築と言われてる貴重なお宅。門も立派ですが、こんなにもこんもり雪が積もって、押しつぶされそうな状態でした。

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↑この日は僕以外にも4人ほどが救援部隊として駆けつけていました。それが、みんな女性ばかり!でも、みんなタフで、僕はついていくのが精一杯。雪は表面が凍って扱いずらいし。結構な重労働で、ひぃひぃぜぇぜぇ…。

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↑一緒に作業したNさん(女性)は冬山のスペシャリスト。その方に、雪の状態の見方、立ち位置、雪の扱い方を教えてもらいながら、門の屋根の雪もなんとかほぼ下ろすことができました。

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↑結局、22日の昼までせっせと作業し、なんとかアプローチ道が開通!これで、90歳を超えるKさんのお母さんも、外出できる。

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↑母屋の入り口の庇も雪下ろし完了!その後、僕が帰った後に、Nさんが屋根の雪下ろしもされたそうです。なんとか貴重な建築が雪で潰されずに残りました。

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↑おまけ。最終日のお昼ご飯に、名物・吉田うどんをご馳走になりました。麺が太くてごつごつ、お腹にたまるボリューム。そして、ご覧のとおり、特大の掻き揚げがおいしかった!ごちそうさま。

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↑帰路、諏訪湖PAから茅野方面の山並みを眺める。山の稜線を西日が照らして美しい。その後も、伊那谷に入ると、駒ヶ岳が背後から西日に照らされ、繊細な稜線が空に儚く美しく伸びていました(運転中だったので写真はありませんが…)。いやぁ、美しかったなぁ。これもがんばったご褒美かも^^

3日間、結構な重労働で、普段使わない筋肉のあちこちが傷みますが(笑)、とてもとても貴重なよい経験でした。なつかしい仲間に再会し、新たな人に出会い、おいしいものを頂き、そして未知の体験を通じて経験値を高めることができる。なんとぜいたくな時間でしょうか。

よし、これからもカラダが空いているかぎり、いろいろお手伝いに出かけてゆこう。
どんなことでも体験すれば、それは経験値として人生の糧になる。
それが積み重なるならば、なんて豊かな人生になるだろう…。
そんなことを思いながら、一人悦に入るのでした。
今回、受け入れていただいたKさん、雪のことを教えてくださったNさん、そして一緒に作業した皆さん、ありがとうございました!
# by goen8 | 2014-02-23 21:00 | 風土再生

豊かな、ありがたい食農生活。

しばらく更新が滞っていましたが、昨日ようやくインターネットに接続できるようになりました。
5月以来、久々の投稿となります。
この間、厳しい夏を越え、秋の収穫の時期を迎えて、10月末に正式に移住の運びとなりました。
今は家内と二人、二人三脚でささやかな自給生活を堪能しています。

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今朝は久々に穏やかな朝でした。
天空に朝の光が行き渡るさまを、陶然として眺めておりました。
美しい一日の始まりに感謝です。

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大家さんにいただいた柿を、家内が干し柿にしてくれました。
昨年はカラスに全部食べられてしまいましたが、今年はどうなるか…。
無事、甘い干し柿になってくれることを祈るばかり。

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ブロッコリーが大きくなりました。
8月の暑い盛り、苦労して苗を育てたのが思い出されます。
ひよひよだった苗が、虫や草に負けずこんなに立派に育ってくれて…。
百姓冥利につきますね。

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ブロッコリーの横では、キャベツが結球し始めました。
苗を植えたのが遅く、このままだと半端な状態で真冬に突入になります。
果たして氷点下の冬を乗り切れるのかどうか…。
春に再会できるのを祈るばかりです。

写真はありませんが、今日はタマネギ苗の定植をしました。
昨日の分と合わせると約500本!
うまく全部が玉になってくれれば、大収穫になりますが、果たして如何に。
苗も種から育てたものです。
9月中頃に種を播きましたが、日当たりが悪いせいか、なかなか太ってくれませんでした。
仕方なく、保険のつもりで市販の苗50本を購入。
それに比べるとかなり細いのですが、自作の苗は姿が美しく清々しい感じです。
細いなりに、なんとか成長してくれるのではと期待しながら植えました。

午後は、町内で唯一、お米の籾摺りをしてくれる業者さんのところでモミガラをもらってきました。
近々、燻炭を作る予定です。
燻炭は、微生物のすみかとなり、苗の根張りをよくしたり、土壌改良に使えます。
あと、汲み取りトイレのにおい消しにも。
あればいくらでも使い道があるので、大袋に10袋ほどもらって来ました。
手土産に自作の粘りイモを持参。
いわば、物々交換ですね。
ホームセンターで買えば、それなりの値段がするもの。
こうした資材をただで入手できるのは、田舎ならではの強みです。
そういえば、夏にボカシ肥をつくったのですが、そのときのオカラも、隣町の豆腐屋さんでただで頂いてきました。
米ぬかも、家内の実家経由で、お米屋さんからただで調達しています。
こうしたものをうまく活用して、無農薬の米と野菜ができるのだから、まさに元手いらず。
しかも、2年目以降は種や苗をうまく保存しておけば、種代すらかかりません。
お金を使わず、知恵と工夫と努力で、食べることに関してはほぼ自給が可能です。
つまりぜいたくさえしなければ、ちゃんと生きていけるということ。
さらには、野良仕事や料理を楽しんでやれば、他に特別な娯楽やレジャーも不要です。
生きる、働く、暮らすが最短距離でつながって、矛盾なく循環していきます。
最もコンパクトで無駄がなく、安心して続けられる暮らし。
ようやくその入り口に立つことができました。

三度三度の食事は、ほとんどが自作の米と野菜を使いながら、実に豊かです。
外で買うのは、豆腐や納豆ときのこ類。そしてほんの時々、信頼できるお店のソーセージを少しだけ。
食が基本とはよく言いますが、ほんとうにそうだなと実感しています。
食を中心とすると、健康で豊かな暮らしができます。
その素材を自給すれば、自ら身体を動かし、汗をかき、健康にもなります。
一日の終わりに、身体の疲れと同時に「今日もよく働いた」という充実感が味わえます。
そうして感謝のうちに、ぐっすり眠るのです。

感謝に始まり、感謝に終わる一日。
それを淡々と、感謝しつつ繰り返す日々。
自分にとっての「幸せ」とは、ここにあったのだなぁと実感しています。
こうした毎日を、これからもさらに深めていきたいと思います。
# by goen8 | 2013-11-22 20:18 | はたけ日記

早川町、林道再生。

5月5日は、山梨県の下部温泉で前泊。
翌6日は、早川町での林道改修ボランティア作業。

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↑この日は、大学時代の同窓Kくんと、地元集落のおじさん達で作業。みんなでエッチラオッチラ倒木を運ぶ。
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↑倒木を使って、崩れた斜面の補修。斜面の一番下(斜面変換線)に溝を掘り、石や枝をかませた上で幹を敷いていく。土留めとともに浸透性を高める仕掛け。
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↑さらに、太枝、細枝、柳の葉などを差し込んでいく。自然界では木が倒れる時に、様々な太さの枝が下敷きになり、空間を作った上で幹が最後に倒れる。こうすることで、地面との間に空間が空き、通気性・通水性が確保される。自然の摂理にならった矢野さんならではの工法。
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↑さらに、崖崩れ箇所の修復も。
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↑傾斜がきつい場合は、杭を谷側ではなく山側に打つのだそうだ。細やかな職人技の積み重ねに驚くばかり。
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↑石を積むにもコツが。子どもを背中におんぶする時のように、石の重心がやや前にくるように置いていくと安定する。何気なく積んだ石、ひとつひとつに配慮が行き届いている。

矢野さんの見事な職人技の数々を目の当たりにして、僕らは(地元のおじさん達も)ただ感嘆するばかりでした。
大型重機や高価な建築資材を使わなくても、身近にある倒木や石、岩を組み合わせて、見事に補修が完了。あとは、自然の空気(風)と水が、補修材の隙間に適度に入り込むことで、構造をより強化してくれます。これも自然の摂理に則った、矢野さんならではの工法。

夕方、小雨が降ってきたのをきっかけに作業終了。
なかなか充実した一日でした。

最後に、奈良田集落の温泉に入り、汗を流します。
この温泉、美肌の湯と言われるほど、泉質がやわらかく、適度なぬめりがあってほんとうに気持ちがいいんです。
このお湯に入るだけでも、早川町に来る価値があるというものです。

みなさん、お疲れ様でした!
# by goen8 | 2013-05-22 12:21 | 風土再生

GWは百姓三昧。

さて、GW後半はだいこん山の畑で百姓三昧。
堪能しました。

4月は低温が続き、「ゴールデンウィークになれば…」と期待したものの、朝晩の冷え込みは想像以上に厳しかったです。今年は、気候の変化が読み切れない…。

それでも、なんとか作物達は育ってくれていました。
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↑トウモロコシが育ってきた。中央の筒状の葉っぱ。
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↑大家さんにいただいたキヌサヤは順調。日当たりのよい場所で、のびのび育っている。
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↑壁際に植えたキタアカリも芽を出してきた。4月が寒かったので心配していたけど、お目見えしてくれてよかった。
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↑イチゴが白い花を咲かせた。日当たりがあまりよくない場所なので、それほど大きくはなっていないが、なんとか実が収穫できるだろう。
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↑2週間前に播いたお米、イセヒカリが発芽。それなりに発芽が揃ってくれてよかった。
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↑朝晩は冷え込んだものの、日中は5月の陽光が眩しい。谷全体に光が注いでいい風景だ。
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↑小麦畑のようす。右側に行くほど緑が薄いのは日当たりのせい。もともと収量にはこだわっていないので、少しでも収穫できれば御の字。緑肥にもなるし、根が土を耕してくれるので、それだけでもありがたい。
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↑小麦畑の溝に、綾子が枝葉を敷いてくれた。ちょっと溝が大きすぎて斜面が崩れだしているので、その対策。ここのケアもしなくては…。
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↑この日は新たに、柿の木の下の斜面に畝を立てた。藤野で矢野さんに教えてもらったように、鍬を下から上へ振ることで、土が空気に一旦乗りながら着地するように。そうすることで、自然に土砂崩れが起きたように、土砂が空気を含みながら堆積してくれる。あとは雨が自然と土を押さえてくれるのに任せる。

この畝には、トマト、落花生、地這キュウリ、オクラ、アスパラガス、マクワウリ、スイカを播いた。

2日半、存分に野良仕事を堪能しました。
作物や草々とつきあうのはほんとうに楽しい。
さらに、種を播き、その生長を見守るのは、なんとも味わい深い体験です。
いのちを育てることで、自分自身の内なる「いのち性」が働き出すというか…。

余計なことを考えず、ひたすら畑に向き合う暮らしへ、あと一歩。
# by goen8 | 2013-05-22 12:00 | はたけ日記