しばらく更新が滞っていましたが、昨日ようやくインターネットに接続できるようになりました。
5月以来、久々の投稿となります。
この間、厳しい夏を越え、秋の収穫の時期を迎えて、10月末に正式に移住の運びとなりました。
今は家内と二人、二人三脚でささやかな自給生活を堪能しています。
今朝は久々に穏やかな朝でした。
天空に朝の光が行き渡るさまを、陶然として眺めておりました。
美しい一日の始まりに感謝です。
大家さんにいただいた柿を、家内が干し柿にしてくれました。
昨年はカラスに全部食べられてしまいましたが、今年はどうなるか…。
無事、甘い干し柿になってくれることを祈るばかり。
ブロッコリーが大きくなりました。
8月の暑い盛り、苦労して苗を育てたのが思い出されます。
ひよひよだった苗が、虫や草に負けずこんなに立派に育ってくれて…。
百姓冥利につきますね。
ブロッコリーの横では、キャベツが結球し始めました。
苗を植えたのが遅く、このままだと半端な状態で真冬に突入になります。
果たして氷点下の冬を乗り切れるのかどうか…。
春に再会できるのを祈るばかりです。
写真はありませんが、今日はタマネギ苗の定植をしました。
昨日の分と合わせると約500本!
うまく全部が玉になってくれれば、大収穫になりますが、果たして如何に。
苗も種から育てたものです。
9月中頃に種を播きましたが、日当たりが悪いせいか、なかなか太ってくれませんでした。
仕方なく、保険のつもりで市販の苗50本を購入。
それに比べるとかなり細いのですが、自作の苗は姿が美しく清々しい感じです。
細いなりに、なんとか成長してくれるのではと期待しながら植えました。
午後は、町内で唯一、お米の籾摺りをしてくれる業者さんのところでモミガラをもらってきました。
近々、燻炭を作る予定です。
燻炭は、微生物のすみかとなり、苗の根張りをよくしたり、土壌改良に使えます。
あと、汲み取りトイレのにおい消しにも。
あればいくらでも使い道があるので、大袋に10袋ほどもらって来ました。
手土産に自作の粘りイモを持参。
いわば、物々交換ですね。
ホームセンターで買えば、それなりの値段がするもの。
こうした資材をただで入手できるのは、田舎ならではの強みです。
そういえば、夏にボカシ肥をつくったのですが、そのときのオカラも、隣町の豆腐屋さんでただで頂いてきました。
米ぬかも、家内の実家経由で、お米屋さんからただで調達しています。
こうしたものをうまく活用して、無農薬の米と野菜ができるのだから、まさに元手いらず。
しかも、2年目以降は種や苗をうまく保存しておけば、種代すらかかりません。
お金を使わず、知恵と工夫と努力で、食べることに関してはほぼ自給が可能です。
つまりぜいたくさえしなければ、ちゃんと生きていけるということ。
さらには、野良仕事や料理を楽しんでやれば、他に特別な娯楽やレジャーも不要です。
生きる、働く、暮らすが最短距離でつながって、矛盾なく循環していきます。
最もコンパクトで無駄がなく、安心して続けられる暮らし。
ようやくその入り口に立つことができました。
三度三度の食事は、ほとんどが自作の米と野菜を使いながら、実に豊かです。
外で買うのは、豆腐や納豆ときのこ類。そしてほんの時々、信頼できるお店のソーセージを少しだけ。
食が基本とはよく言いますが、ほんとうにそうだなと実感しています。
食を中心とすると、健康で豊かな暮らしができます。
その素材を自給すれば、自ら身体を動かし、汗をかき、健康にもなります。
一日の終わりに、身体の疲れと同時に「今日もよく働いた」という充実感が味わえます。
そうして感謝のうちに、ぐっすり眠るのです。
感謝に始まり、感謝に終わる一日。
それを淡々と、感謝しつつ繰り返す日々。
自分にとっての「幸せ」とは、ここにあったのだなぁと実感しています。
こうした毎日を、これからもさらに深めていきたいと思います。